ヲイタソがまたいらんもん買うた!

アラ還・ハゲデブメガネの煩悩人ヲイタソの無駄遣い懺悔録

サントリー ウイスキー 「ホワイト」

半年くらい前からウィスキーにはまってるヲイタソ

 

身体ごとウィスキー漬けになって

芳しきあのシェリー樽の香りが

我が加齢臭をすべて消し去ってくれたら

ハッピィなのになぁ 

 

とさえ思う今日この頃.(笑)

 

そんなワタシも最近になってようやく

ウィスキー界でいうところの

「スモーキー」とか「フレーバー」とか

「ボディ」とかのウンチクがなんとなく

解るようになってきた。

 

そして知れば知るほど奥の深いウィスキー道.

 

持ち前のスケベ心でいろんな銘柄を試してみるうち

それぞれの特徴や自分好みの銘柄はどれなのか、

・がうっすらハゲてきた・・いや、見えてきた。

 

若い頃は味の違いなんか解んないまんま、

なんとなく周囲のおとな達が飲んでる

「オールド」や「スペシャリザーブ

をただ真似して飲んでただけだったが、

ある日、ただ単純に同じ「特級ウィスキー」でも

当時3000円のリザーブより1000円近く安いから

・という理由だけでためしに買ってみたキリンの

ロバートブラウン」を飲んだら

これがなんだかすご~~く美味しかった!

 

どちらかというと どの銘柄もクセの少ない

サントリー軍のウィスキーズにくらべ、

ほんのり漂うバニラフレーバーや

ほろ苦い中にも好ましく感じる甘さ...が

ワタシの好みにドンピシャで、

以来ず~~っとウィスキーといえば

こればっかり飲んでた。

 

だが、時は流れまた夏が来て

あの日と同じ流れの岸。

 

成人式の頃は体重が50kgあるかないかの

ガリガリ君チーズ味だったのがウソのように

(ちなみにヲイタソ、身長169cm)

立派なビール腹を抱いた常時妊娠12か月の

おっちゃんと化してしまったヲイタソ

 

いつしかアルコールと言えばビールオンリィに

なってしまってて、ウィスキーなんてもんは

ほとんど飲まない日々がおよそ30年続いた。

 

世間もそんなワタシに同調してか、(???)

「日本人のウィスキー離れ」

は平成に入ってすっかり定着してしまい、

スナックのカウンターでも主役はすっかり

焼酎に取って代わられてしまった。

 

ウチの酒棚でも常に真新しい「二階堂」や

「残波」(泡盛)なんかのボトルの横で

ロバートブラウンのボトルはいつも

埃をかぶってスタンバイしている状態が

続いていたし、酷いときは買ってきたボトルが

空くまでに数年を要することだってあったと思う

 

メーカーであるキリンちゃんも「エンブレム」

「クレセント」「ボストンクラブ」と出す新商品が

ことごとく販売不振だったことに加え、

同社の屋台骨であるビール部門でライバル会社の

アサヒスーパードライ」がまさに世間を席巻する

大ブームを巻き起こしたことでこれはヤバい!・と

危機感を募らせたのであろう。

 

全社を挙げての「一番縛り」いや「搾り」推しに

舵を切ったあおりを食ってか、ウィスキー戦線を

担っていた子会社「キリンシーグラム」もあえなく

消滅の憂き目に遭ってしまった。

 

 ( 正確にはシーバス・シーグラムとの

  合弁会社を解消して

  「キリン・ディスティラリー

  というレロレロな社名に変わったわけだが。)

 

そんなこともあって、稀に切らしてしまって

買いに走るようなことがあっても

ロバートブラウン

が酒屋の棚に並んでいることはごくごく

稀になってしまい、(今でも、そうだ。)

ヲイタソとウィスキーの付き合いはますます

希薄なものになってしまっていたのであった。

 

ところが!

 

あの「ウィスキーがお好きでしょ~💛」の

メロディに乗って突如やってきたハイボールブーム!

 

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井川遥が演じる美人ママが艶っぽい仕草で

ハイボールを作ってくれるあのCMが良かった、

・っていうのもあったが、ニッポンに大量に

押し寄せてきた外国人観光客が土産に持ち帰った

ジャパニーズ・ウィスキーのレベルの高さが

世界中で大評判となったこともさらに拍車をかけて、

いまや国内の各メーカーはウイスキーの原料になる

原酒が大幅な供給不足をきたしてしまって

十分な生産が行えない、という状況に陥ってる。

 

数年前まで長く続いたウイスキー暗黒期における

生産調整(つまり、生産量を落とした)の影響で、

本来であればいまがちょうど飲み頃になるはずだった

原酒の在庫量が不足してしまったのが最大の原因だが、

そんな中でもウイスキー全体が売れすぎているものだから

各メーカーとも苦肉の策、・としていくつかの銘柄を

いったん生産停止の止む無きに至らしめつつ

なんとかこのチャンスを逃すまいと奮闘しているようである...。

 

で・今回ご紹介するサントリー・ホワイト。

 

たぶん今回のウイスキー狂騒曲のあおりで

入手困難になっているもののひとつでは??

・とワタシは読んでいるのだが。

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 で、ここからまたウンチク・・・。

 

平成4年(1992年)に完全撤廃されるまでは

酒類にはアルコール度数や原酒混合率を基準にした

「等級制」というものが存在していた。

 

そして日本酒やウイスキーは酒税が ( 結局、価格が )

高い順に「特級」「一級」「二級」の3つのランクに

 分けられていた。

 

これを鳥居さんが設立した”三鳥居”社のラインアップに

当てはめると。

 

サントリーレッドは二級ウイスキー

サントリーホワイトは一級ウイスキー

角瓶・オールド・リザーブ・ローヤル

(より高いやつぜんぶ)は特級ウイスキー

 

というランクづけになってたわけだが、

このヒエラルキーがそのまんま

「美味しい順番」であるとは限らず、

その点において酒税法上のこのような分類方法が

一般のビギナー消費者を大いに混乱させていたことは

間違いない。

 

端的な例を示すと、さすがに二級の「レッド」より

美味しくないような特級ウイスキーこそ(ワタシの

知る限りでは)存在しなかったけれど、

輸入銘柄を中心に一級ウイスキーの「ホワイト」より

格段にマズいような「特級ウイスキー」は結構あった。

 

極端な話。

 

酔っぱらった客相手に飲ます酒なんて、酒の味より

ラベルの色とボトルの形に値段付けて売ってりゃ

よかったのだよ、この時代には。

 

当時「ウイスキー飲み放題」を謳って客寄せしていた

場末の安スナックなどではオールドやリザーブ

空き瓶の中にホワイトを詰めてテーブルに出すという

インチキをやっていた店はいくらでもあったと思う。

(アルバイト経験者かく語りきw)

 

逆に言えば、このサントリーホワイト。

それだけの実力を持ったウイスキーでああった、

とも言える。

 

ワタシとホワイトの付き合いはまだ短いのだが

たまに売っているのを見かけたら即・買うようにしてた

ロバートブラウンも昔とはブレンドが変わったようで

なんとなく味がおかしくなり、口に合わなくなってきた、

っていうか飽きてきたのでボチボチ浮気相手を探していた

ワタシの唇を見事に誘惑したのがこの酒だった。

 

酒税法が改正されてウイスキーの値段も昔に比べて

ずいぶん安くなり、今や30年前の半額以下で買える

銘柄がほとんどである中、もともと安かったので

あんまり割安感のない、実売価格1000円とちょい・

くらいのこのウイスキー

 

キリリ、とキャップを開封してからしばらく時間を

おいたものをロックかストレートでいただくと

野口二枚でお釣りがどっさりもどってくる

元・一級酒とは思えないほど芳醇で甘い香りが

立ちのぼり、とってもおいしい!

 

申し訳ないが、ベストセラーウイスキー

「角瓶」なんかとたまに飲み比べてみるんだが、

ワタシにはなにひとつ角がホワイトに勝ってる

部分を見出すことができないのだ。。

 

まぁ、それはあくまでも好みの問題なんだけどね

 

しかし・・

 

以前はどこの酒屋でもスーパーでも普通に売ってた

このウイスキー・・・

 

先にも述べた原酒不足の影響なのか、640ml入、

という変形レギュラー(イレギュラー?)ボトルに限れば、

くだんのロバートブラウンよりはるかに入手困難

なのである。

 

先日、実家のある新潟に帰省した折には驚くべきことに

どこのスーパーに行っても普通に置いてあったので

この現象は関西地区に限ったことなのかもしれないが

少なくとも関西圏内では大型酒販店でも1.92lとか

4l入りの大容量ペットボトルをたまに見かける以外

ほとんど店頭で見かけない。

 

仕方なくネット通販で19.2lのを買って

新潟で入手したレギュラーボトルに詰め替えながら

飲んでる訳だが、ウイスキーの大容量ボトル・って

な~んだかちょっと色気がなくてやだ。

 

甲類焼酎じゃね=んだしww

 

たぶん(想像だが・・)サントリーさんにとっては

あんまり積極的に売りたくない銘柄なんだろうが

出来れば以前みたいに気軽に入手できるように

なってほしいなぁ・・。